セキスイハイムと積水ハウス、よく耳にする大手ハウスメーカーですね。
名前は似ていますが、全くの別会社です。積水化学工業という化成品会社の住宅部門が、1963年に独立して積水ハウスとして誕生しました。
その10年後、積水化学工業が自社内に住宅部門を再び設立したのが、「セキスイハイム」です。
これから、セキスイハイムと積水ハウスについて、
など、9つの観点から徹底比較します!
【セキスイハイムと積水ハウス】特徴で比較!
セキスイハイム
セキスイハイムは、鉄骨ユニット住宅に特化しています。自社工場で作ったユニットを現場で組み立てというオリジナルのスタイル。
部品をユニット化することで、高品質で素早く施工できるのがメリットです。
さらに省エネも重視しており、1年間を通じてエネルギーの自給自足を達成したソーラー住宅建設棟数が、5年連続で世界№.1という実績を誇っています。
積水ハウス
積水ハウスは、主に鉄骨プレハブ住宅に力を注いでいます。コストの面でも抑えるように代理店なくして、お客様と直接契約をしています。
安心できるのは、施工が子会社の積和建設が請け負ってくれる点です。累積建築戸数では、世界一の200万戸以上を実現しています。
【セキスイハイムと積水ハウス】坪単価・価格の違い
セキスイハイムと積水ハウスの、坪単価と価格の違いも見てみましょう!
\セキスイハイム/
平均棟単価:3,000万円
平均床面積:38.8坪
\積水ハウス/
平均棟単価:3,300万円
平均床面積:42.3坪
(住宅産業新聞社調査)
希望の敷地条件や建物規模、内装などによって差があります。
価格的にはあまり変わらない印象ですが、セキスイハイムが少し安いですね。
【セキスイハイムと積水ハウス】工法の違い
セキスイハイム
セキスイハイムでは、鉄骨住宅は「ボックスラーメン構造」を採用。
ラーメン構造とは、柱と荷重を支える梁(はり)をくっつける技法。
骨組みの各接合箇所を強力に接合することで、強度が増します。
斜め材となる部材が必要ないため、空間を広く使うことができ、間取り変更やリフォームがしやすいのが特徴です。
積水ハウス
積水ハウスは、鉄骨系・軽量鉄骨軸組ブレース構法が主流となっています。
これは「ユニバーサルフレーム・システム」と呼ばれていて、通し柱が不要でも2階、3階を作ることができます。
また、耐震性があるので、安心して大空間など自由な間取りにすることができます。
耐力壁があり、狭い敷地でも空間を活かすことができます。
【セキスイハイムと積水ハウス】耐火性能で比較!
セキスイハイム
セキスイハイムは、磁器タイルを採用した外壁が特徴です。
陶器は1000度以上で焼いて作られるため、大変優れた防火耐火性を持っています。
標準的な住宅の火災温度として、2時間で約1000度になります。
これを見ると耐火性に長けていることがわかりますね。
また、メンテナンス面では、陶器製なので塗り替え不要なのも嬉しいところです。
積水ハウス
積水ハウスは主に「ダインコンクリート」。積水ハウス独自の外壁材専用コンクリートです。
コンクリート自体耐火性は高いのですが、積水ハウスはさらにアレンジし、コンクリートの中に入ってしまう気泡を、分離することに成功しました。
これにより、化学変化が起きなくなり、炎に対しても強くなっています。
【セキスイハイムと積水ハウス】空調システムで比較!
セキスイハイム
セキスイハイムは、1本勝負です。
「快適エアリー」といわれる空気調節システムを採用。
機能面で充実しており、
までフルで揃っています。
通年型空気調節システムで家の中の空気を循環、夏場は冷気、冬場は暖気が各居室に届き、快適に過ごすことができます。
積水ハウス
積水ハウスの空調システムは、全部で数種類あります。
自然の力で外の空気を給気口から入れて、常に新鮮な環境にしてくれる「ハイブリッド方式」。
これは、第3種換気方式と呼ばれる方法で、排気には換気扇を使います。
この方法をベースとして、熱交換機能を足した「アメニティー換気システムⅡ」、冷暖房と換気、加湿や除湿を追加した「全館空調システム・エアシーズン」などがあります。
【セキスイハイムと積水ハウス】省エネ住宅で比較!
セキスイハイム
セキスイハイムでは、自給自足を目指せるようなシステム「スマートパワーステーション」があります。
停電や電力不安の場合も安心して暮らせるよう、ソーラーパネルで蓄電を行いながら活用しています。
積水ハウス
積水ハウスでは、自らエネルギーを作り出し、エネルギー収支0を目指す「グリーンファースト0」というプランを導入しています。
【セキスイハイムと積水ハウス】断熱性の違い
セキスイハイム
セキスイハイムは、床下の大空間を利用して、構造全体を断熱します。
よって、廊下や玄関を含めた家中を、効率よく冷暖房することが可能です。
積水ハウス
【セキスイハイムと積水ハウス】耐震性の違い
セキスイハイム
「ボックスラーメン構造」のため、地震が来た時に家全体で構造を抑制しようとする力が働きます。
そのため、地震のエネルギーが各部屋に分散されることなく、高い耐震性を保っています。
積水ハウス
地震が来たときに、建物の揺れにブレーキをかけるシステムの「シーカスフレーム」を取り入れることで、建物の揺れを抑制します。
【セキスイハイムと積水ハウス】アフターメンテナンスの違い
セキスイハイム
セキスイハイムは、入居してから2年間は、3回の定期点検が受けられます。
その後は5年ごとに定期診断を60年間保障。
24時間受付のお客様センター窓口があり、安心して相談することができます。
積水ハウス
セキスイハイムと積水ハウスはどっちがおすすめ?
様々な面からセキスイハイムと積水ハウスについて見てきました。では一体どちらがオススメなのでしょうか?
一方セキスイハイムは、自社工場でユニットを作り、品質の変わらない家を短期間で建築することができます。
防火性や耐震性に優れているのも特徴ですね。
安全性を重視したい方には、セキスイハイムがおすすめです。
こだわりを重視したい方は、積水ハウスがおすすめです。
まとめ
セキスイハイムや積水ハウスは、それぞれ独自の良さがあり、どちらも優良な大手ハウスメーカーです。
しかし近年は地震が多く、安心して住めてこそ、快適さを味わえる時代になりました。
セキスイハイムの耐震構造(ブーメラン構造)は、高度な技術と高い耐震性能を持っているので、ぜひ展示会などで見てみてはいかがでしょうか?